マーケティングインフォメーションコミュニティ(MIC)は、自社SSの車検販売を「ニコニコ車検」として新たにブランド化し、店頭での販促活動やWebを通じた認知度拡大への取り組みを開始した。
同社は従来の4SSで年間の車検約4,000台を獲得していたが、寒川SSの追加と新ブランドの導入により今年は倍増の目標を掲げる。SS車検の差別化推進に向け、商品内容(値段やサービス)を全面リニューアルして活動する。
同社は「新ブランドでは従来のSS車検の延長線上だけでなく、プラスアルファの要素を追加して商品力を強化する目的がある」と話す。法定点検の56項目に加え、安全点検112項目を実施する「完全車検」をアピール。また洗車と室内清掃、車検後の「2年間整備伊証サービス」などを基本料に含めた。全車種均一料金や、税金や保険を含めたカード・ローン払い対応なども大きなポイントとした。
ブランド名称には、同社が関わるニコニコレンタカーFCで全国的に認知度がアップしている「ニコニコ」を採用。同社は「まず最初は覚えてもらうことが重要で、インパクトある名前と価格・サービスで差別化を図る」としている。
同社の直営SSにおける取り組みは、広くSS向けの各種システム・販促提案を実地検証する意味合いも大きい。現在は「ニコニコの名前は使うものの、車検でレンタカーのようなFC形態の展開は難しい」(同社)としているが、十分な成果をあげた取り組みについては、展開強化中の車検実戦訓練「SuperNX車検道場(既報)」や今後の車検セミナーなどに内容反映されそうだ。
ここにきてSS向け提案において「車検販売の商品力・競争力強化」の姿勢を一段と強める同社だが、同ブランド車検の今後の実績に今年は大いに注目が集まる。