総合自動車サービスのマーケティングインフォメーションコミュニティ(MIC、横浜市、増田信夫社長)は2013年にもフランチャイズチェーン(FC)展開するレンタカー会社を通じて格安の自動車リースサービスを始める。リース用車両に格安の中古車を使うことで料金を通常の半分以下に抑え、2カ月程度の短期からでも利用できるようにする。14年度に100店舗程度でのサービス展開を目指す。
格安の中古車活用
2ヵ月から利用
「ニコリース」のブランド名で展開予定。既にMIC直営店で試験的にサービス展開を始めている。利用料金は月額1万500円から。競合のリースに比べて半分以下となる。また自動車リースは最短でも1年程度からの利用が一般的だが、同サービスは2カ月程度からの短期でも利用できる。
MICはグループ会社のレンタス(横浜市)を通じて「ニコニコレンタカー」のブランド名で、料金が12時間で2525円の格安のレンタカーサービスを展開している。同サービスは走行距離が5万〜7万km程度の中古車を使用することで、競合のレンタカーサービスに比べ利用料金を半分程度に抑えている。
ニコリースでは、ニコニコレンタカーで使用したレンタカーの内、走行距離が15万km程度になった車をリース車両として使う予定。走行距離が15万kmを超えたクルマは廃車になるのが一般的だが、MICによれば20万km程度までなら、問題なく走行できるクルマも多いという。
FCに対しては走行距離の長いクルマでも安全に管理・運用できるようなノウハウを供与する。現在、性能評価のノウハウの蓄積を進めている。車体に傷がついていたり装備が古びていたりしても、低価格料金に魅力を感じる法人や個人に一定のニーズがあるとみている。レンタカーサービスと異なり、名義変更などの手続きが必要になる。
ニコリースでFCが負担するコストはメンテナンスなど月5,000円程度となる見通し。通常のレンタカーサービスと比べて利益率は高くなるとみられる。MICは料金の1〜2割程度のロイヤリティーを得る。
MICはガソリンスタンド経営が主力。08年にガソリンスタンドを加盟店とするレンタカーのFC展開を始め現在全国で950店程度で展開中。12年6月期の売り上げは約40億円。