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メディア掲載記事

燃料油脂新聞2012年9月18日掲載

効果的な単価アップ策伝授
車検セミナーがスタート
MIC

マーケティングインフォメーションコミュニティ(MIC)は、SS経営者セミナー「車検客単価即効ワザセミナー」を12日スタートした。春に実施した「車検獲得即効ワザ」の好評を受けてシリーズ化した車検セミナーで、初回の横浜会場は参加50人超を集め満席。10月までの全国セミナー日程も追加開催分がすでに決定しており、今回も車検販売の強化を目指すSS経営者が各地で多く詰めかけそうだ。

整備受注で
収益拡大を提案

 春のセミナーでは3月の需要期を前に「車検台数の拡大」の必要性を強調し、そのためのノウハウを伝授したが、今回は車検客の単価アップが主要テーマ。開会あいさつでは「SSが車検を武器に今後勝ち残るために、今回も現場で役立つノウハウを中心に紹介する。多くの好取り組み事例を紹介するので、現場で応用してほしい」とした。

 セミナー内容は「車検収益を今すぐ倍増」と題し、MICインストラクターが講師を担当。車検の客単価を増やすためのオペレーション対策を中心に講義し、MIC直営店などで取り組んでいる車検日前に予約制で行う事前点検作業の効果を検証した。同作業を通じて点検・整備の提案数を増やし、整備受注率を高める工夫だ。整備受注で関連収益を伸ばすことで、逆に車検基本料は安く抑えることができ、結果的に商品競争力を高めることにも貢献する。

 講師は「客単価アップに必要なのはインフラ整備や整備士の数よりも点検タイミングの見直しや、提案件数を増やすなどの主にマネジメント部分。ポイントを押さえれば、コストなしで即座に実践できるのが利点」と話し、非常にSS向きの車検増収策とした。

 好取り組みではセルフ運営でローコストオペレーションを追求しながら、車検収益を伸ばすSSなどが紹介された。いずれも整備受注率を高めることで、車検の年間収益を大きく改善させた事例だ。講師は「カーディーラーや専門店FCを含め、客単価アップの手法に取り組む車検業者は少ないが、実は効率的な増収策。台数と単価アップが両輪になれば、まさに鬼に金棒」と強調した。

 追加コストが不要な現場オペレーション改善による増収提案に対し、セミナーでは参加SS経営者が大きくうなずく様子が散見された。