ニコニコレンタカーを運営するレンタスの親会社であるマーケティングインフォメーションコミュニティ(MIC、増田信夫社長、横浜市都筑区)は、レンタカーの運用益を車両の売却主に還元する制度の本格運用を始める。 一般ユーザーから買い取った中古車をレンタカーに転用し、運用益の一部を車両の売却主に還元する制度を昨秋から行っているが、直営店での本格運用を経て早期に加盟店にも展開する計画だ。直営店周辺やウェブ上で制度の宣伝、告知活動を展開し、運用台数を拡大したい考え。積極的に制度の認知度を高めて良質な中古車の確保につなげる。
加盟店への展開に布石
買い取り車の運用益を還元する制度はニコレンオーナーズの名称で2011年11月に開始した。現在は直営9店舗で計35台を運用しており、売却主には車両の売上高に応じて毎月5,000円から10,000円程度の運用益が還元されている。
「他の買い取り店で売却するのに比べて満足度が高いとの声を頂いている」(MIC)ことから、これを呼び水として早期に100台超に引き上げたい考え 。
制度は当面の間、直営店でのみ展開する。現在は横浜市都筑区の仲町台SS店で買い取った単両を他の直営店に配車しているが、制度が好評で口コミも広がっていることから、積極的に制度の認知度を高めて、1年後をめどに予定するニコレン加盟店への展開に備える。
ニコレン加盟店の拡大や保有台数の増加に合わせて、高品質な中古車を安定的に確保することが課題となっている。直営店で本格運用することで、一般ユーザーからの買い取りを効率的に行う手法としてのノウハウを蓄積する。